なぜその箇所にはそのコーキング⁈

 

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              変成シリコーン

こんばんは、雨漏り調査、修繕と、修繕のご提案が出来るすき間穴埋め専門家の谷垣徳憲’です。

コーキングにはたくさんの種類があります。

見積もりを出したときに見積もりを見て、なぜここはそのコーキング剤を使うんですか?という質問を頂く場合があります。

ということで色々あるコーキングの中から、今日は変成シリコーンについて書いてみますね。

 

変成シリコーンの中にもいくつか種類があります。

冒頭の画像は左が一般的な変成シリコーンで右がノンブリードの変成シリコーン。

変成シリコーンは戸建住宅とマンション、ビルどちらに使われてるかと言えば

マンション、ビルなどに使われてることの方が多いです。

そして、ノンブリードというのは塗装に影響を与えない種類です。

ノンブリードではなくて塗装に影響を与えるとどうなるのか。

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       コーキングの影響で黒ずんだ目地

 

ノンブリードではないコーキングで施工した目地を塗装すると

画像のように黒ずんでしまいます。

それをブリードといいます。

(画像は多分ウレタン系ですけどね)

だから、塗装する箇所にはノンブリードが適しています。

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       サイディング用の変成シリコーン

 

画像はサイディング用の変成シリコーン。

戸建住宅の外壁に使われる場合が多いです。

では、この変成シリコーンは前記の変成シリコーンとどう違うのかということですね。

このサイディング用の変成シリコーンは硬化してから引っ張ってのばすと

伸びたままで元に戻りにくいです。

専門用語で低モジュラスと言います。

それに比べて前記のは伸ばすと元に戻ろうとします。

それを高モジュラスと言います。

ではサイディング用はなぜ伸びたままなのか?

その理由はサイディングはサイディングボードが伸び縮みします。

そして戸建住宅は木を使ってるので木がやせたりするので動きがあります。

その伸び縮みや家の動きに追従しないとボードからコーキングが剥離してしまいます。

家やボードの動きに追従する為に伸びたままなんです。

それに比べてビルやマンションはあまり動きがありません。

あったとしても地震の様な自然発生的なものくらいです。

だから一般の変成シリコーンは伸びても戻るようになっています。

このようにコーキングの種類には適材適所があるわけです。

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。