雨漏りしているサッシ
こんにちは、雨漏り調査と修繕の提案ができるすき間穴埋め専門家の谷垣徳憲’です。
いや〜ご無沙汰していました、久々のブログの投稿です。
このブログの記事を書くマイページにログインするパスワードなどを忘れるくらい、記事を書いていませんでした〜(苦笑)
気が付けば年も越えてましたね。
・・・まぁということで久しぶりの記事、何書こうかな?と考えました。
昨日今日と雨で明日も雨の予報。
3日も続いて雨だと、やっぱり雨漏りでお困りの方もいらっしゃるのかなと思います。
そんなあなたの雨漏りの原因の究明の役に立てればと思い、去年雨漏り調査をしたお宅の事を書いてみます。
去年の梅雨は雨がよく降り続きました。
降り続くだけではなくて一度に降る量が半端なかった。
そうするとお電話で雨漏りのご相談を頂きます。
電話のお相手はたまに現場でご一緒するサイディングを貼る外壁屋さんです。
「お世話になっている工務店さんのお客さんのお宅が雨漏りしていました。建物は木造三階建てで2階のサッシ(冒頭の画像)に雨漏りします。そのサッシのすぐ上の外壁のサイディングを剥がして、下地のさとサッシ廻りに防水テープを貼りました。そしてサイディングを貼ったのですがまだ雨漏りします。原因がわからないので調査お願いできますか?」というご依頼を頂きました。
それから住所などの詳細を伺って、日程を合わせた日に調査に伺いました。
建築の業界では、お施主様という言い方をする、所謂お客さんにお話を伺うと、「以前は雨漏りがしなかったのに、この梅雨の長雨と大雨で雨漏りを起こす様になりました。」ということでした。
そして、養生などの準備して調査をはじめました。
建物は3階建てで雨漏りを起こしている2階の上の3階部分は壁だけで、その上に下屋根と屋上の物干しがありました。
主な調査の方法は散水しての再現工法です。
ホースで順番に散水して調査していく方法です。
雨漏りの調査を行う時、ボクの場合はある程度の目安は付けます。
しかし、それはあくまでも目安であって、雨漏りしている箇所より上部には、全て可能性があると思っています。
だから、思い込みを出来るだけ排除し、壁全体をフラットに調査する様に心がけています。
そうなので雨漏りしている箇所から始め、下から順番に調べていきます。
下屋根と屋上ベランダ手摺の取り合い付近の散水調査
調査を進めてしばらくすると、画像の3階の上の下屋根と屋上ベランダ手摺との取り合い部分に散水すると
室内に水が流れてきました。
散水調査の水が流れている
画像では水が落ちている瞬間なので少し見にくいですがポタポタと落ちてきました。
原因の箇所をよく見ると・・・
裏側が空洞になっているコーキング
コーキングが施工されている裏側が空洞になってすき間が空いていました。
このすき間から雨が入り3階の壁の内部を通り、2階の窓の上部に出てきていました。
これが雨漏りの原因でした。
サーモグラフィー熱画像
サーモグラフィーの画像で見て頂くとサッシの上の換気の横の壁部分が紫色になっています。
この部分は壁の内部を水が通っているので温度が低くなり紫色になっています。
先ずは一箇所発見し、この後結局二箇所発見して合計三箇所雨漏りの原因がありました。
この調査をしながら原因を発見する毎に、お客さんに確認して頂きご説明させて頂きました。
そうするとビックリされてそのあと喜んで頂けます。
その喜んで頂いているお顔を拝見してボクも嬉しくなります。
この瞬間がホッとするのと一番好きな瞬間です。
雨漏りは原因が分かればほとんど解決したも同然です。
あとはその原因を工事で直すとお客さんに平穏な日々を送って頂けます。
そして後日報告書で原因の報告と修繕のご提案をさせていただきました。
雨漏りの原因を見つけるには思い込みを出来るだけ排除し、調査します。
そして、一箇所とは限らないということも忘れてはいけないと思います。
違う事例も時間がある時に書いていきます。
この記事が雨漏りでお困りのあなたの参考になると嬉しいです。
谷垣徳憲'
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