なぜコーキングの目地は切れるの?

          劣化して切れた縦目地

こんばんは、雨漏り調査、修繕と、修繕のご提案が出来るすき間穴埋め専門家の谷垣徳憲’です。

雨が降ったり止んだりの大阪でした。

明日の用意を終えてホッと一息、リビングでブログの更新です。

 

普段は新築とリフォームのどちらもコーキングの施工しています。

えっ!当たり前じゃないの?とお思いかも知れませんが、リフォーム専門のコーキングの職人さんや新築専門のコーキング の職人さんがいるのですね。

そんな中、両方の施工と雨漏りの調査をしています。

リフォームの施工、所謂撤去打ち替え工事に行かせて頂いてコーキングの目地が劣化しているのを見る機会が多くあります。

そして劣化した目地を見るとパターンがありのがわかります。

外壁のサイディングでコーキングが切れ易いのは縦目地です。

外壁の改修工事で打ち替えに行かせていただくと、コーキングが切れているのはほとんどが縦目地です。

かなり築年数が経てば別ですが、一般的な打ち替え期間のお宅だとサッシ廻りや軒天と壁の取り合いが切れているのを見ることは少ないです。

 

そんな縦目地が切れる原因は大きく分けて3つあります。

①サイディングボードの伸び縮みの影響を受けて切れる。

②建物の動きの影響で切れる。

③プライマーの塗り方にむらがある又は雨の日などの目地が湿った状態で施工した。所謂、施工不良です。

①について、サイディングボードは気温や陽射しの当たり方に寄って伸縮します。

そして、サッシ廻りなどの場合はサッシは伸縮しないので、片方のサイディングボードだけだとあまり影響はありません。

しかしサイディングボード同士の間にある縦目地は、両側から引っ張られたり縮められたりが大きいです。

それが毎日のようにある訳です。

そして劣化してくるとコーキング 自体の伸縮性がなくなって、サイディングボードの動きについていけなくなって切れてしまう訳ですね。

②について建物は人間の目で見ると動いてないように見えます。

しかし、動いています。

あ、わかりやすい建物の動きは、近くにトラックなどの大きな車が通ると揺れます。

そんな揺れも建物の動きです。

それと建物に使われている木。

木も年月が経つにつれ痩せてきます。

サイディングボードはそんな木に釘や金物で止められています。

そうすると木が痩せた分動きます。

そんな微妙な動きでも月日が経つと、サイディングボードに影響が出るくらいは動いてしまいます。

これも両側がサイディングボードの縦目地がよく動きます。

その動きと①でもお伝えしたように劣化によって切れてしまいます。

③は説明するまでもなく、施工の問題があり、それと①②と同じように縦目地の方が影響を受けやすいです。

以上のような理由でサイディングボードの場合、縦目地が切れやすい訳です。

だから、劣化状況を確認するのには、縦目地をチェックするとわかりやすいと思います。

特に陽射しがまともに当たる西面や東面がいいでしょう。

縦目地の寿命を長くするには高耐久のコーキング材を使用し、施工を基本通りすると、今のコーキング材を使用した場合より長持ちすると思います。

それと外壁を塗装すると紫外線などの影響は受け難いですね。

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。