コーキングの許容範囲が40mmという三つの理由

                   太い玄関の下部のすき間のコーキング

こんにちは、雨漏り調査、修繕と、修繕のご提案が出来るすき間穴埋め専門家の谷垣徳憲’です。

日曜日いかがお過ごしでしょうか?

夕方から出かける予定なので昼間は家でゆっくり。

録画したブラタモリをかけながらリビングでブログの更新です。

 

先日仕事をしていると電話が鳴り「すき間の幅が40mm(4cm)の所コーキングで埋めれますか?」といういつもお世話になっている工務店の社長からご相談がありました。

建物のどこの箇所でどういう形状かお聞きして、「コーキングで埋めれるというか性能を発揮できる幅は40mmです。」とお答えしました。

では、どういった場合に最大幅でコーキングの性能を活かした施工ができるのか?条件は三つ。

1.コーキンング材の種類が適している

2.目地形状が適正である。

3.厚みが確保されている。

という厳密な色々条件があります。

一つずつ解説していきますね。

1のコーキング材が適しているという点ですが一般的によく使用されている変成シリコーン、ウレタンシリコーンなどのホームセンターなどで購入できる種類のものは4cmの施工はOKです。

その他ありますが多くなると混乱するので、通常の施工ならこれを覚えておいたらだいたい大丈夫だと思います。

逆にダメなものは水性のアクリルと油性のコーキングです。

2の形状についてです。

専門用語でいうとノンワーキングジョイントと言います。

一般の方からするとそれ何?という感じですもね。

直訳すると動かない目地という意味ですよね。

これはALC板同士のすき間というか目地はワーキングジョイントになります。

一般の方からするとあんなの動いている?ということですが、建物は微妙に動いていてALCの目地、サイディングの目地などはワーキングジョイントといわれていて動いているのですね。

ではノンワーキングジョイントはどこ?

これは鉄筋コンクリートの建物のサッシ廻りがこれに当たります。

ま、個々微妙な線引きはありますが、ここで一つずつ書くのは難しいのでサッシ廻りがノンワーキングジョイントということになりやすいということですね。

3の厚みですがこれは幅が4cmで1mmの厚みだったら薄くてすぐに劣化もしくは切れてしまってコーキングの性能を発揮できません。

厚みは20mm程度ないと性能は充分に発揮できません。

ということがコーキングの幅が4cm以上だと性能が発揮できない理由になります。

あ、最後にコーキングの許容範囲の表貼っておきます。

DIYなどのご参考にして貰えると嬉しいです。

          コーキングの幅の許容範囲の表

 

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。