コーキングの接着面は多いからいいわけではない⁉️

三面接着

        2面接着と3面接着

 

こんばんは、雨漏り調査、修繕と、修繕のご提案が出来るすき間穴埋め専門家の谷垣徳憲’です。

今日はコーキングの専門的なお話です。

建築現場では色々な職人さんが働いています。

だから、コーキングについて色んな質問を受けます。

以前も大工さんにコーキングは二面接着じゃなくていいんですか?という質問を現場で受けました。

で、その場のボクの答えとしては

二面接着のほうがいい場合と三面接着の方がいい場合があります。

と答えました。

では、その二面接着がいい場合と三面接着がいい場合ってどいう場合ですか?

ということを訊かれました。

だから二面接着と三面接着各々どういうときに適しているかを書かせて頂きます。

適してる説明の前にまず、二面接着と三面接着の違いを書かせて頂きますね。

コーキングには二面接着と三面接着があります。

コーキングと目地との接着面の数のことです。

目地は断面で見ると冒頭の画像のように四角くて

そこにコーキングが入ります。

コーキングと目地の接着面の数が2つなら二面接着で3つなら三面接着といいます。

目地に普通にコーキングを施工したら三面接着になります。

では、どうやって二面接着にするかというと

目地底、画像でいうと上の部分にボンドブレーカーやバックアップというものを入れます。

バックアップとかボンドブレーカーというとは目地の奥に入れるものです。

DIYではあまり使うことがないので、「あ〜そんなのがあるんだな〜」と思うくらいで大丈夫です。

ボンドブレーカーやバックアップにはコーキングが接着しないようになってます。

だから接着している部分が二面なので二面接着になります。

そして、二面接着が適してる目地は戸建住宅のように動く目地です。

動くと言われても・・・???ですよね。

戸建住宅は木造が多いです。

パッと見ではわかりませんが使っている木はやせたりして木は微妙に動いています。

その動きと外壁のボードの気温による伸縮などで

目地も大きくなったり、小さくなったりしています。

そしてその目地の動きについていかないと、コーキングは剥離してしまいます。

コーキングというのは2方向に引っ張られたり、縮められたりするのには強いです。

しかし、3面接着になっていて1方向が動かないとコーキングは切れやすい特性があります。

だから、木造戸建住宅の外壁は2面接着が適しています。

そして、コンクリート作り、ビルやマンションのような動きが少ないような

建物には3面接着が適しています。

3面接着でなければ雨漏りする場合もあります。

そんな3面接着と2面接着の違いがどこまで伝わったかわかりませんが

これが3面接着と2面接着が適した目地の違いです。

この違いを考えて施工することでコーキングの寿命が変わります。

そして、それは建物の寿命の長さにつながります。

現場で訊かれて答えたのはそんな感じです。

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。