知っていましたか?雨水は上から下へ流れて雨漏りするとは限りません

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下から見えるサッシのすき間

秋らしい爽やかなお天気になりましたね。

春のポカポカ陽気も好きですが、

秋のこの時期も大好きです。

最近ありがたいことに雨漏りのご相談をお受けする機会が増えてきています。

以前も雨漏りの原因を探して補修しました。

雨漏りの原因の究明には

散水検査といってホースで水をかけて原因を特定します。

雨漏りの補修は原因を突き止めるとほぼ仕事は終わりと言って良いぐらいです。

原因をお客さんにお伝えすると驚かれるのと

原因がわかって安心して喜んで貰えます。

中には手を合わせて拝んで頂いて恐縮する場合もあります。(笑)

 

原因の究明は本当にすぐにわかる場合もあります。

凄くわかりにくい場合もあります。

 

本日は原因のわかりにくいお話をさせて頂きます。

穴が小さくてこんなところから雨漏りするんかな?

というくらいの小さい穴やすき間の場合があったり、

下向きの穴から雨漏りしていてわかりにくい場合があります。

このふたつのパターンはほんとにわかりにくいです。

では、なぜほんの小さな穴や

雨水が下を向いてる穴から吸い上げるように室内へ侵入するのでしょうか。

これは最近の家の仕組みによるところがあります。

最近の家は高気密です。

そして、ハウスシック症候群の対策として

各部屋に換気が設置されてます。

換気扇で室内の空気を外へ放出すると室内の気圧が下がります。

そうすると空気は気圧の高いところから低いところに流れます。

室内の気圧が低くて外部が高いと空気が外から室内に流れます。

そして、それはほんの小さい穴やすき間から空気が入ってくるということです。

雨が降るとそのすき間や穴から雨水も空気と一緒に流れこんでしまうということです。

だから下を向いている穴からも雨水が流れ込んでくる場合があるということです。

例えていうとストローで吸い上げるような感じです。

それは外壁にあいてる雨漏りの原因のすき間や穴が

室内に雨漏りしている箇所より低い場合も同じです。

気圧の違いで低いところから高いところへ吸い上げて雨漏りを起こします。

 

冒頭の画像はサッシを下から見たところです。

赤丸のシャッターボックスの下を向いたすき間から雨水が侵入してました。

ここから吸い上げるように室内へ雨漏りしてました。

 

 

雨漏りの原因がわからないという場合、

そんな可能性もあることを覚えておいて下さい。

あなたの雨漏り対策の参考になればうれしいです。

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。