サイディングボードの空洞が住まいを快適にする3つの理由

梅雨本番というような雨の週末いかがお過ごしでしょうか?

 

 

 

ボクは普段建物のすき間や穴を、コーキングで埋めています。

そうするとすき間や穴が自然に目に入ってきて気になったりします。

 

ボクがコーキングの施工をするのは、主に外壁のサイディングが多いです。

きょうは、サイディングの穴について書きますね。

 

 

設計中空構造

サイディングボードの断面

 

画像は切断したあとのサイディングボードです。

赤マルは中空構造設計による穴です。

金太郎飴のようにどこを切ってもこの穴はあります。

要はこの穴の大きさでボードの中が空洞になってます。

この空洞は種類によってはあいていないものもありますが。

 

 

では、この穴は、なんの為にあいているのでしょうか?

住まいにとってどいういいことがあるのでしょうか?

 

大きくわけて3つあります。

 

 

まず1つめは軽量化のためです。

この穴のところが詰まっているのとあいているのとでは重さが異なります。

1枚で比較するとあまり変わらないように思いますが、

一般的な一軒の家だと200枚位使用しますので

重さがかなり違ってきます。

重量が軽い方が建物への負担が軽減され、

特に地震が起こったときは重量が重い建物ほど負荷がかかります。

因みに重さはモルタルの二分の一になります。

 

2つ目の理由は、遮音効果です。

サイディングボードの中が空洞になってることで

外部からの音が内部に伝わりにくく軽減されます。

そして勿論、建物の内部の音も外にもれにくくなります。

 

 

そして最後、3つ目の理由ですが、断熱効果です。

サイディングボードの中の空洞があるから熱伝導率が小さくなります。

夏の熱い日差しがサイディングボードを貼っている壁に照りつけても

熱が中に伝わりにくくなってます。

逆にいうと部屋内部の冬の暖房の暖かさや

夏のクーラーの冷気が外に逃げにくくなってます。

 

以上の3つが

冒頭の画像のようなサイディングに空洞がある利点です。

サイディングの種類によって空洞があるものとないものがあります。

家を建てたり、選んだりするときの参考にして頂けると嬉しいです。

 

 

 

 

 

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。