外壁のすき間を埋めてはいけない二つの理由

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街でよく見かける住まいの外壁

 

 

さて、仕事がらいろんな住まいの隙間の相談を受ける事があります。

室内のキッチン廻りであったり、

浴室やリビング等、

屋外では屋根、外壁なんかの隙間の相談を受けたりします。

今日は外壁のサイディングの隙間についてシェアします。

上記の画像に少しすき間があいてます。

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赤マルの部分にすき間があいている

 

 

画像の赤マルの部分が隙間が開いてきてます。

サイディングは一枚一枚 外壁に貼っていきます。

そのサイディングとサイディングの間は重なりあって

雨漏りを防ぐ構造になっています。

 

実は、家って築年数が経つと多少は動いています。

大きな部分では動いたように見えませんが、

躯体の木の伸縮や廻りの交通状況(近くにトラックが走ったり電車が走っていたり)

地震などの自然現象、様々な事情で微妙な動きがあるので

サイディングがこのように開いてくる事があります。

開いてくると住んでいる方は不安になると思います。

しかし、この状態で、雨漏りしていなかったら、

基本的には大丈夫です。

住んでる方からするとコーキングで塞いでほしいと思うかもしれません。

でもこれを塞いでしまうと二つの問題が起きる可能性があります。

 

一つ目は変成シリコーンで埋めるとコーキングの打ちしろがなく

材料が薄いほど、紫外線の影響をうけやすく劣化しやすくなり

コーキングが真っ白になってしまいます。

それは美観的によくない状態になってしまいます。

 

そして、もう一つの問題は現状、雨漏りしていないのに

ここを塞いだら逆に雨漏りする可能性もあります。

これは今までこの部分から雨水が外に抜けていたのに

塞いだことが原因で外に抜けていた雨水が

室内に流れ込む可能性もあります。

だからこの隙間をコーキングで塞ぐ事はオススメできません。

 

 

この隙間を直す一番いいのは、釘やビス等で

浮いているサイディングを抑えるのが良いと思います。

しかしながらサイディングの年数が経っていると

脆くなっているので割れてしまう事も考えられます。

だから住んでいる方がご自分でするより

熟知しているプロの方にお願いする方がいいと思います。

隙間だけをなんとかしたいと思う場合はこんな方法がベストです。

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。