コーキングが剥離してもすぐに雨漏りしない理由

       コーキングが切れた外壁

こんばんは、雨漏り調査、修繕と、修繕のご提案が出来るすき間穴埋め専門家の谷垣徳憲’です。

コーキングは永久的なものではありません。

寿命があります。

種類によっては耐久性の高い材料もあります。

しかし、当たり前ですが、どんな材料も寿命が来ると劣化して切れてしまいます。
そして大切な家の外壁なので 当然、画像のように切れてすき間があくと大丈夫でしょか?と思われる方が多いです。

そんな質問を働いている現場のご近所さんなどから受ける事があります。

最近、急な大雨が多いので少し書いてみます。

本来、サイディングの貼り方をマニュアル通りの

基本施工していれば直ぐに雨漏りを起こす事はありません。

雨漏りを起こさない仕組みになってます。

それはコーキングが寿命で劣化して切れることは想定内だからです。

でもいきなりそう言われても納得できませんよね。

それはそうです。

ではそれはなぜかということをお伝えさせて頂きますね。

まず外壁の下地全体に防水紙が貼ってあります。

そしてコーキングの縦目地の下地にハットジョイナーというものがあります。

CIMG2972

          コーキングを撤去した外壁

このハットジョイナーが壁内部に雨水が入るのを防いでいます。

一見青い細いのが目地に入ってるだけに見えます。

しかしちゃんとこの青い部分だけじゃなく、

見えない部分がもう少し幅が広くなって雨水を入らなくしてます。

CIMG3394

壁の断面図

ひとつ前の画像を上から見た断面図を鉛筆で書いてみました。

画像の下が外部側です。

上が室内側です。

断面で見るとわかりますがハットジョイナーは文字通りハットのような形をしています。

もし、サイディングの裏側に雨水が入っても

ハットジョイナーの画像の上の広い部分があるので雨水が入らないようになってます。

だから、壁の内側にどんどん入って行くことは

上記のような構造になっているのでほぼありません。

だからコーキングが切れても過度の心配はご無用です。

しかし、何年も放置しているとあまりよくありません。

外壁の端部から雨水が染み込んで外壁を弱らせてしまうこともあります。

そして実際に室内などに雨漏りがしている場合は、専門家にご相談をする事をおすすめします。

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。