コーキングが切れてるのですけど、大丈夫ですか?という質問にお答えしました

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コーキングの切れたサイディングの外壁

コーキングは永久的なものではありません。

寿命があります。

種類によっては耐久性の高い材料もあります。

しかし、当たり前ですが、どんな材料も寿命が来ると劣化して切れてしまいます。

そして切れると大切な家なので

当然、画像のように切れてすき間があくと大丈夫でしょか?

という質問を働いている現場のご近所さんなどから受ける事があります。

季節の変わり目で雨が降ることが多いので書いてみます。

 

 

本来、サイディングの貼り方をマニュアル通りの

基本施工していれば直ぐに雨漏りを起こす事はありません。

雨漏りを起こさない仕組みになってます。

それはコーキングが寿命で劣化して切れることは想定内だからです。

でもいきなりそう言われても納得できませんよね。

それはそうです。

ではそれはなぜかということをお話させて頂きますね。

 

コーキングの下地にハットジョイナーというものがあります。

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コーキングを撤去した外壁

                 

このハットジョイナーが壁内部に雨水が入るのを防いでいます。

一見青い細いのが目地に入ってるだけに見えます。

しかしちゃんとこの青い部分だけじゃなく、

見えない部分がもう少し幅が広くなって雨水を入らなくしてます。

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壁の断面図


ひとつ前の画像を上から見た断面図を鉛筆で書いてみました。

画像の下が外部側です。

上が室内側です。

 

断面で見るとわかりますがハットジョイナーは文字通りハットのような形をしています。

もし、サイディングの裏側に雨水が入っても

ハットジョイナーの画像の上の広い部分があり、

そこにかえりがついているので雨水を逃がさないようになってます。

だから、壁の内側にどんどん入って行くことは

上記のような構造になっているのでほぼありません。

 

だからコーキングが切れても過度の心配はご無用です。

しかし、何年も放置しているとあまりよくありません。

そして実際に雨漏りがしている場合は

専門家にご相談をする事をおすすめします。

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谷垣徳憲'

代表取締役プロシーリング有限会社
谷垣徳憲' プロシーリング有限会社 代表取締役 1963年大阪市生まれ 大阪市鶴見区でコーキング屋を経営する。 雨漏りのことや住まいの気になるすき間や穴埋めの事等をブログで紹介している。 近年、雨漏りのご相談が増え、雨漏りでお困りの方が多くいると気付く。そこで、雨漏りのない安心できる生活をして貰える方が一人でも増えればという想いから、雨漏りの調査のできるコーキング屋として雨漏りの調査と修繕、修繕の提案もしている。 最近は建設業務の人材不足がを懸念して、職人さんを中心にコーチングで支援することも始めている。